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隣を泳いでいるダイバーの手やフィンが当たって、マスクやレギュレーターがずれてしまう…というトラブルについては、講習の時にインストラクターさんから話を聞いたことがあると思います。
そんなに発生件数が多いわけではありませんが、ショップツアーなどで大人数のダイビングになった場合には注意しておいた方が良いトラブルですね。
考えられる原因
上でも述べたように、一緒にダイビングをするグループの人数が増えてくると、自然と密集型のダイビングになるため、腕や足が当たるケースというのは増えてきます。
また、ガイド+ゲスト二人くらいの場合や、バディと二人だけのダイビングでも、距離感が近すぎたり位置関係が微妙だと、顔を蹴られてしまったりという事は起こります。
あとは自分を含めて、一緒に潜るメンバーのスキルが発展途上の場合です。泳ぐ時にどんどん手を使うでしょうし、頻繁にバランスを崩したりしていれば、周りのダイバーを見る余裕が無くてもある程度は仕方がありません。
接触トラブルが起こる原因
- 他のダイバーとの距離が近い
- 基本スキルがまだ身に付いていない
対処法
マスクやレギュレーターがずれたり、はずれてしまった後では、特別な対処法はありません。
基本に忠実に、講習で身に付けたマスククリアやレギュレーターリカバリー、クリアを実行するのみです。
念のため簡単にやり方を復習しておきます。
マスククリアは視線を真っ直ぐかやや上に向けて、マスクのフレーム上側をおでこにつけるように押さえます。そして口で吸った息をゆっくりと鼻から出しましょう。
焦って勢いよく鼻息を出しても、マスク内の水は出にくくなるだけですので、あくまでゆっくり行う事がポイントです。
レギュレーターリカバリー&クリアに関しては、レギュレーターが付いている側(ほぼ右側ですね)の肩を少し下げ、腕を体に沿わせるように前から後ろ、また前へと一回転させます。
すると腕のどこかにレギュレーターのホースが引っ掛かっているはずです。マスクをしていると見にくい、脇の辺りに掛かっていることも多いので、よく見て探しましょう。
無事レギュレーターが見つかり、くわえ直すことが出来れば、息を強く短く吐いてクリアをします。息が持たない場合はパージボタンを押してもOK。
オクトパスが分かりやすい位置に固定されているなら、まずはオクトパスをくわえてしまうのも実践的ですね。
ただし、いずれの場合も講習と同じような、着底して準備万端という状態でスキルを開始出来るわけではありません。
狭い場所でレギュレータリカバリーをしたり、中層でマスククリアをする必要が出てくることもあるでしょう。
定期的に頭と体で復習をしておき、どんな状況でもそれなりにトラブル対処が出来るようなスキルとメンタルを育てておきましょう。
接触トラブルの対処法
- マスククリアやレギュレーターリカバリーをきっちり実践する
- イレギュラーな状況でトラブルに対応できるスキルとメンタルを身に付ける
予防法
少人数制のダイビングショップをメインで利用することで、大人数の中でマスクやレギュレーターを蹴った蹴られたというトラブルは避けられます。
しかし、少人数でもこのようなトラブルが絶対に起きないという保証はありません。
現実的には、周りのダイバーとの距離感を把握し、互いに接触しないエリアをキープすることが重要です。なかなか意識のいかない後ろ側を気にしたり、他のダイバーの吐く泡の音を聞いて距離をつかむこともポイントですね。
意識して周りに気を配るようにしていれば、人影が視野に入ったり、泡の音を聞いただけで、反射的に距離を測れるようになってきます。
また、水中で自由に動けるように、フィンキックやバランス、中性浮力と言ったスキルを磨くことです。スキルがしっかりしているダイバーは、大人数のダイビングでもトラブルに巻き込まれず、他のダイバーを巻き込むこともありません。
接触トラブルの予防法
- 少人数で潜る
- 周りとの距離感をつかむ
- 水中を自由に動くためのスキルを磨く