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水中で使うカメラやストロボは、自分がピンと来たものや愛着があるものを使うのが、結局は一番なのかなと思います。
しかし、やっぱりそれなりの価格の物なので、下調べをしっかりしてから購入したいという人も多いでしょう。
ここでは、私が個人的におすすめしたい水中写真用アイテムをご紹介します。
ベテランの方はそれぞれこだわりもあるでしょうし、私ごときがアドバイスさせていただくのもおこがましいので、あくまで初心者の方を対象にさせていただきます。
(時間がある方は、合わせて【水中写真初心者向け】失敗しないカメラの選び方のページもご参照ください!)
おすすめのデジカメ(コンデジ)
ダイビング、そして水中写真の初心者の方におすすめしたいのは、一般的に「デジカメ」と呼ばれるコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)です。
デジタル一眼レフカメラが世間的にも人気ですが、水中に持ち込むとかなり仰々しい装備になってしまいます。いくら陸上で撮影経験がある人でも、ダイビングに慣れていないうちは、水中での動きが制限されにくいコンパクトなカメラがおすすめです。
■Canon PowerShot G16
私のおすすめは CanonのPowerShot(パワーショット) G16 です。
細かい機能やデータなどはCanonの公式サイトをはじめ、色々なところで解説されていますので、あまりくどくない感じでイメージをご紹介します。
Gシリーズというのは、Canonのコンパクトデジカメの中の高性能モデルです。さらに軽量コンパクトなモデルがIXYシリーズですね。
はじめてのデジカメならIXYでも充分だと思うのですが、Gシリーズは一眼レフユーザーからも高評価を得ているコンデジですので、性能的に見れば購入後はしばらく買い替えが必要無いと思います。デジタル製品は進歩が速いのですが、クラシカルなフィルムカメラのようにずっと使える安心感がありますね。
なおG16は2013年の発売から2年以上が経過していますが、Canonの本格派デジカメの中でも根強く支持されている機種で、まだまだ人気は衰えません。
ハイクラスのデジカメになってくると、一概に新しい製品が優れているとは言い切れず、いわゆる「名機」と呼ばれるロングセラーが出てきますよね。
水中写真に向いているところ
水中写真を撮る時に嬉しいポイントは、オートフォーカスの速さ。半押しをしてから、実際にピントが合うまでのスピードが約0.1秒とかなりの高速です。よく動く生物がメインの被写体である水中撮影では助かりますね。
またテレ端(望遠側)でも明るい写真が撮れるレンズを売りにしています。シャッタースピードが速くなるため、マクロ撮影でクマノミなどを撮る時にもブレにくくなります。
画質がハイレベルなのもGシリーズ通しての特長で、光が届きにくい水中でもクッキリとした写真を撮ることが出来ます。私がGシリーズに惚れ込んだのは、実際に知り合いのインストラクターが撮った写真を見せてもらった時に、色や画像の美しさに驚いたからです。
デメリット
高機能を凝縮しているので仕方がない部分ではありますが、コンデジとしてはサイズが大きいです。取り回しを考えると、ダイビング初心者を脱出したあたりから使いやすくなってくると思います。
また、IXYや他のPowerShotのシリーズと比べると、お値段が張ります。(一眼レフと比べるとかなりお手頃価格ではありますが…。)
対応ハウジング(防水ケース)
ハウジングが無ければ水中写真は撮れません。
カメラの機種ごとに別のものが作られていますので、カメラが決まればハウジングの選択の余地はありません…。
おすすめカメラのPowerShot G16用のハウジングは Canon ウォータープルーフケース WP-DC52 になります。
Canonのデジカメのハウジングは、クリアと黄色を基調とした柔らかいデザインになっています。
対応クローズアップレンズ・ワイドコンバージョンレンズ
外付けのレンズは絶対に必要なアイテムではありませんが、末永く水中写真を楽しむ場合には、いずれ欲しくなる日が来ます。
G16はコンデジの中ではかなり性能の良いカメラなので、その性能を活かすためにも外付けレンズは付けたいですね。
対応しているレンズは以下の通りです。
クローズアップレンズ:INON(イノン)UCL-165LD
ワイドコンバージョンレンズ:INON(イノン) UWL-S100 ZM80
ドームレンズ:INON(イノン)ドームレンズユニットII for UWL-S100 ZM80
ワイド撮影はワイドコンバージョンレンズだけでも出来ますが、さらにワイドな画を追求する場合には、ドームレンズが必要になります。
また、これらの外付けレンズをセットするためにはINON LDレンズアダプターベースDC52を上で紹介したハウジングWP-DC52に装着します。
おすすめのストロボ
外部ストロボの必要性については初心者ダイバーのための水中写真講座③ストロボで説明していますが、水中写真でのライティングの基本が分かってきてから購入を考える感じでも大丈夫だと思います。
■INON D-2000 Type 4
外部ストロボでオススメなのはINON(イノン)の D-2000 Type 4 。カメラ派ダイバーの多くがチョイスしているストロボで、高い評価を受けるロング&ベストセラー製品です。
照射角が広く、ストロボの向きがちょっとくらい合っていなくても、無難にライティングすることが出来るので初心者の方でも安心です。また、連続して発光させる時のリサイクルタイムが短めなので、シャッターチャンスを逃しにくいのも特長。
また、D-2000 Type 4を使うにはINON(イノン) グリップベースD4セットをハウジングに固定する必要があります。
まとめ
なにやら色々とアイテムがあって、お金がかかりそうな感じですが、ひとまずはカメラとハウジングがあれば水中写真を撮ることが出来ます。
外付けレンズやストロボを使うにしても、その他の接続パーツが必要ですので、ボーナスに合わせてまとめて購入したり、少しずつ買い足していくパターンが多いですね。
ただ、ここで紹介したカメラ器材達は、一眼レフカメラの道具よりは遥かにお安く揃えることが出来ます。
ダイビングや水中写真は道具を使う趣味ですので、道具の有無、良し悪しが快適性や作品の出来に影響する部分は大きいです。何度も買い替える必要はありませんので、納得のいくものを購入し、愛着を持って使いましょう。
なお、素敵な水中写真を撮るには、道具とともに知識も大切です。以下のページで、写真の基礎を解説していますのでご参照ください。
関連記事:
- 初心者ダイバーのための水中写真講座①露出
- 初心者ダイバーのための水中写真講座②ピント
- 初心者ダイバーのための水中写真講座③ストロボ
- 初心者ダイバーのための水中写真講座④構図
- 初心者ダイバーのための水中写真講座⑤マクロ撮影
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