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日本は海に囲まれた国なので、ダイビングエリアは各地に存在します。
一つのエリアをひたすらに愛し、時の流れを見守るようにそこでのダイビングをひたすらに続ける人もいますが、多くの人は色々な海でダイビングを楽しんでいる事でしょう。
ここでは、国内の海を近場とリゾートに分けて、それぞれを比較してみたいと思います。
近場の海
近場かどうかは、それぞれのダイバーが住んでいる場所にもよりますが、ここではダイビング雑誌などで言われるように伊豆や和歌山、越前のように、都会から車or電車で数時間で行かれる海を近場としましょう。
近場の海の魅力としては、通える海であるという事。毎週末や毎月のペースで通う人も多く、一般のダイバーからホームグラウンドと呼ばれるのも近場の海です。
通えば通うほど、その海の良いところはもちろん意外なところが見えてきて可愛く思え、しばらく潜っていないと最近どうなんだろうな?と気になってしまうような親しみがわくものです。
また、その海を良く言わないダイバーは許せなくなってしまうほど愛情が湧くことも。時代を席巻する“会いに行けるアイドル”に通じるものがあるかもしれません。
その他、通えるということは、行きつけのダイビングショップ(ダイビングサービス)が出来るということ。
ここに行けば自分の事を良く知ってくれているインストラクターがいる、使い勝手の良くわかっている施設がある、我が家のようにリラックスできるといった、ちょっと優越感で嬉しくなるような気持ちを体感できます。なじみの居酒屋さん、美容室などと同じような感覚ですね。
そんな「俺の海」的な位置づけにあるのが近場の海なのでしょう。
リゾートの海
リゾートとは、沖縄の島々や小笠原、伊豆諸島、海外のダイビングエリアというような、ちょっとした旅行にならないと行けないようなダイビングエリアを指すことにします。沖縄本島に毎週末通うようなヘビーなダイバーもいますが、ここでは例外とします。
リゾートの海のイメージといえば、解放感や特別感、バケーションといったところでしょうか。予定日程のかなり前から心が躍り、帰ってきた後は抜け殻のようになってしまう事も…。
海の中に関しても、いつもと違う水の色にいつもと違う魚たち、といった演出で、ただでさえ非日常なダイビングが更に非日常なものになります。
すぐには行けないからこそ、1ダイブ1ダイブの期待値も上がり、見事それに応えてくれるポテンシャルも持っている海。しかし時には、期待の大きさゆえに落胆してしまう事も。
そんなドキドキ感がたまらない、一大イベント的な魅力があるのがリゾートの海ではないでしょうか。
また、飛行機や船から目的地が見えてきた時のワクワク感や、宿泊するホテルでのリラックス出来る時間、お土産選びなど、リゾートではダイビング以外の楽しみも多く、時間をトータルで楽しめるのも魅力です。
リゾートの海を一言で表すならば、「ご褒美」なのかもしれません。
潜り分け
「近場の海では日頃からスキルの鍛錬を積み、ダイビング感覚を磨き、1年に数回のリゾートダイブで発散させる」というように若干リゾートに重きを置いた考えのダイバーもいれば、「近場の海が好きで通い詰めてるけど、時間とお金があると何となくリゾートへ」というあくまで意識は近場の海のダイバーもいます。
でも結局のところ、それぞれの海にそれぞれの魅力を見出しているダイバーが多いのではないでしょうか。
近場の海は一年の中で水温の変化が大きく、黒潮の蛇行の影響を受ける場合もあって、南の海と比べて四季がはっきりしています。だからこそ、いつも潜っていても飽きません。
対して、リゾートでは南の島を中心に、通年ウェットスーツで潜れるような温暖な海が多く、透明度が高く明るい水中世界と色鮮やかな魚たちが出迎えてくれます。そこには他のレジャーでは味わえない感動があります。
せっかくダイビングをしていて、日本はもちろんのこと、世界の海はこんなに広いんだから、色んな海で潜らないともったいないというのが、個人的な気持ちでもあります。