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インストラクターからは「スキルを身に付けるように!」と口を酸っぱく言われている方もいるのではないでしょうか?
スキルが大事なのは皆さんもお分かりいただけていると思いますが、ダイビングではなぜ「スキル」が重要視されるのでしょうか。
スキルを身に付ける意味
ダイビングスキルを身に付ける意味は大まかに言えば二つあります。
それは、
「ダイビングを楽しむため」
「安全に潜るため」
この二つです。
ダイビングを楽しむため
全てのスポーツに言えることですが、上手くなればなるほど楽しめます。その度合いが特に大きいのがダイビングなのです。
ダイビングは上達すると見える景色が変わってきます。全てに先立って呼吸が落ち着いてくると、少々の事では慌てないようになります。そして、フィンキックや水中でのバランスが向上すると、自分の行きたいところへ行けるようになってきます。そうなれば、行動範囲とともに視野が広がり、それまで気が付かなかった風景や生物が目につくようになります。
反対に、スキルが未熟だと見えない部分、楽しめない領域なんて言うのもダイビングにはあるのです。分かりやすい例をあげると、ダイバーの経験本数によってエントリーを制限しているダイビングポイントがありますよね。
水深が深かったり、流れが速かったりする場所だと、ガイドが付いていたとしても、ある程度は自己管理が出来るダイバーでなければ潜るのが危険だからです。でも、そんなポイントに限って大物遭遇率が高かったり、神秘的な水中地形を楽しめたりするわけです。
ダイビングはスキルがあってこそ、出来ることや潜れる場所が増えて、楽しみ方が広がります。ストイックにスキルアップを図る人もいますが、それがスキルのためのスキルになってしまうのは少々もったいないです。ダイビングも他のスポーツと同じで、上達すること自体に楽しみがあることは確かですが、上達したその先に待っている世界が果てしないのも、またダイビングです。
効率良くスキルアップを重ねて、あなたがまだ見ぬ海や生物との出会いを楽しみましょう。
安全に潜るため
ダイビングを行う水中世界は、本来私たちが生きる世界ではありません。海の中には楽しみもあればリスクもあります。そのリスクを回避するためにダイビングスキルを身に付けるのです。
実際、Cカード講習のプログラムに取り入れられているスキルは、マスククリアやオクトパスブリージングなど、ほとんどが安全につながるスキルです。まずは安全に潜ること。自分の安全を自分で確保することが、ダイビングをする前提になるということですね。
ダイビングスキルと言うと、これらのトラブル対応スキルを思い浮かべる人も多いと思います。しかし、トラブルばかりに目が行ってしまうのも問題です。
基本は水中で自分の思った通りに動けること。そのようなダイビングのベースになるスキルをしっかり磨くことで、余計なトラブルが防げるのです。正しい呼吸が出来ていて中性浮力もバッチリのダイバーなら、無駄な動きで空気を消費することも無いので、エア切れになるような可能性は限りなくゼロに近いでしょう。
トラブル対応系のスキルもいざという場面で使えなければ意味が無いのですが、それだけではなくトータルでダイビングスキルを身に付けることを心がけましょう。