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パラオと言えばダイバー誰もが憧れる、人気のダイビングリゾートです。
大物やレア物が多いイメージから、難しい海だというのが一般的な見方かもしれません。
ここでは、そんなダイビングエリアとしてのパラオを紹介します。
海の魅力
パラオのダイビングの魅力は、一にも二にも大物です。ブルーコーナーを筆頭に、大物ポイントがたくさんあり、バラクーダやギンガメアジ、サメ等との遭遇率の高さは世界中の海の中でトップクラスでしょう。特にペリリュー島付近のポイントは大物の群れ方がケタ違いになることで有名です。
また、ミクロネシアの海らしい透明度の良さと、その水の青さと相性が良いダイナミックな地形も特徴です。多くのポイントが豪快なドロップオフになっていて、視界がスコーンと抜けるパラオの水中は爽快感が抜群です。
その一方で、マングローブ域などの内湾環境が発達していて、珍しいマクロ生物が見られるのもパラオの魅力。ニシキテグリやマンジュウイシモチなどのカワイイ系のレア物は日本人受けする魚たちですね。
全体的に見れば、大物や地形と言ったワイド的なダイビングが多くなりますが、箸休め的にのんびりまったりと潜ることも出来るバランスの良さがあるわけです。
スケジュールなど
2ボートダイビング後、ホワイトビーチが美しい無人島に上陸しランチというのが定番コース。
パラオのダイビングショップはスピード重視の小型船(8~12人乗り程度)を数艇保有している場合がほとんどで、スケジュールやレベルに応じてのチーム分けが行われます。
2ダイブで終了希望の場合はランチ後に帰港となり、3ダイブ希望のボートは再び海へ、というスタイルになります。
なおパラオ名物とも言える、ジェリーフィッシュレイクやミルキーウェイは、スケジュール次第では行けないこともありますので、強い希望がある場合は別日に専用のツアーを手配する方がいいかもしれません。
ダイビングの難易度
ダイバーの比率
初心者20% 中級者35% 上級者45%
ダイビング雑誌で年に数回特集が組まれるほど人気があるパラオエリアですが、Cカードを取得したてのダイバーが気軽に潜れる海というわけではありません。
大物続出のハイリターンの裏には、やはりそれなりの難易度があり、ダイバーには自分の安全を確保するためのスキルが求められるわけですね。
基本的にドリフトダイビングのスタイルになり、中性浮力や正しいフィンキックをベースに、フリー潜降やヘッドファースト潜降をスムーズにこなせることがのぞましいですね。ドロップオフなどの中層を、ある程度流れがある状況で泳いだり、穏やかな内湾域であっても海底はきめの細かい砂泥であることが多いためです。
一定のダイビングスキルが必要なパラオでのダイビングですが、初心者が全く潜れないかと言うと、そんなことはありません。ショップによっては初心者ダイバーでも潜りやすいよう積極的に工夫をしていることもあります。
初心者の方は、自分でも出来る限りスキルを磨き、その上でガイドさんのフォローを受ければ安心して潜れるでしょう。
それでも、ペリリュー島方面のダイビングはかなりエキサイティングで難易度が高いため、腕に覚えのある方がリクエストする場所だと思って下さい。
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代表的なダイビングポイント

ブルーコーナー
パラオのブルーコーナーは、パラオのみならず太平洋を代表するダイビングポイントです。
海中の岬の様に張り出した崖に潮が当たり、プランクトンや小魚が豊富なため、大物と呼ばれる様々な魚たちが集まってきます。代表的なところではブラックフィンバラクーダやギンガメアジの壁のような群れ、ナポレオンフィッシュ、グレイリーフシャーク(オグロメジロザメ)などですね。
上げ潮と下げ潮では流れの向きが変わり、魚によって流れが当たる側を好むものや根の内側を好むものがいるため、エントリー地点を変えて潜っていきます。ブルーコーナーはハズレが無いと言われるほど、いつ潜ってもそれなりの成果を見せてくれるのも魅力の一つでしょう。
なお、基本はドリフトダイビングになりますが、ブイも設置されています。初心者の方がいるボートは流れが緩やかな時間帯にブイを取り、潜りやすい状況でのダイビングとなります。
見られる生物

パラオの海の大物レパートリーは本島に豊富で、ブルーコーナーの紹介(上記)でも挙げたような魚の他、マンタで有名なポイントもあれば、ウミガメは日常的に見ることが出来ますし、ロウニンアジやマダラトビエイ、ハンマーヘッドシャーク、タイガーシャーク、ジンベイザメなどもターゲットになってきます。
大物のすさまじさに霞んでしまいがちですが、ブルーコーナーではアケボノハゼやシコンハタタテハゼが見られる他、内湾のポイントではニシキテグリ、マンジュウイシモチ、ホソスジマンジュウイシモチなど珍しいマクロ生物が見られます。
陸上の楽しみ方

自然豊かなパラオでのダイビング以外の楽しみは、やはりアウトドアなアクティビティが中心になります。
有名なところでは、世界的にも珍しい、タコクラゲが集まる湖・ジェリーフィッシュレイクでのシュノーケリングや、キノコのようなかわいい形をした島々・ロックアイランドの散策ツアーがあります。
またユニークなのが、海底に積もった真っ白な泥で顔パックをして遊べるミルキーウェイ。この泥が美白・保湿効果があるとされる高級化粧品で、女性には大人気です。
いずれも、リゾート化が進んでいないパラオならではのネイチャーアクティビティで他では楽しめない物ばかりです。ダイビングの途中で眺めたり、時間が合えば立ち寄ることも出来ますが、がっつり確実に楽しみたい場合にはオプショナルツアーに参加することをおすすめします。
ちなみに、ダイビングでもシュノーケリングでも、州によってパーミット(入海料)が必要になります。ブルーコーナーなどのあるコロールでは50ドル(ジェリーフィッシュレイクに行くには更に50ドルがプラス)がかかります。
お食事など
日本統治時代もあったパラオでは、親日感情のある人や日本語を話せるご年配の方もいて、日本料理が味わえるお店もあります。もちろん、現地の料理や新鮮な魚介類を味わうのもいいでしょう。
なお、深夜2時から朝6時までは外出禁止令が制定されているのでご注意ください。
パラオの気温・水温・ウェットスーツの目安
気温の目安 | 水温の目安 | スーツの目安 | |
---|---|---|---|
通年 | 28-30℃ | 29-30℃ | フルスーツ3mmor5mm シーガルでも可だがケガに注意 |
アクセス
航空会社 | 区間 | 便数 | フライト時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
デルタ航空 | (直行) 成田~パラオ | 週2・3便 | 4-5時間 | 唯一の定期直行便 |
日本航空 | (直行) 成田~パラオ 中部~パラオ | 不定期のため要確認 | 4-5時間 | 毎年G.W.や夏休みを中心に就航する季節チャーター便 |
ユナイテッド航空 | (経由) 日本~グアム~パラオ | 成田・中部・関空・福岡からは毎日 | 3時間半&2時間 | 新千歳・仙台・新潟・成田・中部・関空・岡山・広島・福岡の9空港で発着 |
パラオはダイビングではメジャーなエリアですが、旅行をトータルで考えた時には、旅行会社を利用した方が手間が無いでしょう。自分のお好みのダイビングショップと提携している旅行社を利用するようなスタンスでいいと思います。
基本情報
国名 | パラオ共和国 | 約200島のうち有人島は9つ。首都はバベルダオブ島マルキョク州。 | ||
言語 | パラオ語・英語 | 有名どころのホテルやダイビングショップには日本人スタッフが在籍。流暢に日本語を話すご年配の方も。 | ||
通貨 | USドル | 現地で両替可だが、レートは経由地のグアムよりさらに悪い。出来るだけ日本で両替するべき。 | ||
ビザ・パスポート | 滞在が30日以内で往復航空券があるならばビザは不要 | 帰国時に空港税20ドルとグリーン税30ドルが必要 | ||
時差 | 無し | |||
気候 | 年間通して基本的に高温多湿。11-4月が乾期、5-10月が雨期とされるが差があまり無いことも。 | |||
水 | 基本的に生水・水道水は飲めない。 | |||
電源・電圧 | 120V/60Hz プラグは日本と同じ。短時間であれば日本製品も使えるが、念のため電圧許容範囲を確認すること。 |