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ダイバー同士の会話やダイビング雑誌を見ていると、マクロ派やワイド派といった言葉や、「いやー、がっつりマクロダイブしちゃったよ!」なんてセリフを聞くことがあるかと思います。
このマクロとかワイドとかは元々はカメラのレンズから来ている言葉なのですが、水中写真にハマるダイバーが多くいることから、ダイビングのジャンルを表す時に使われます。
マクロ
小さな生物などに寄って撮影をする時に使うマクロレンズから、小さい生き物などを探したりじっと観察するのが好きなダイバーをマクロ派ダイバーと言います。またそういったダイビングをマクロダイブやマクロダイビングと呼びます。
このマクロというダイビングのジャンルは日本人によって広まったと言えるくらい、日本人が好きなスタイルです。小さい生き物を探すのには根気や繊細さが必要で、1種類1種類の魚を丁寧に掘り下げて紹介していく真面目さなんかも日本人ガイドでなければ確立できなかったと思います。
おまけにカメラ好きな人がハマりやすいダイビングであることも日本向きです。
参考ページ:初心者ダイバーのための水中写真講座⑤マクロ撮影
ワイド
景色や大きな生物などを撮影するのに向くワイドレンズから来ている言葉です。水中地形を楽しんだり、魚の群れや大物を狙うのが好きなダイバーをワイド派ダイバーと言い、そのようなダイビングをワイドダイブやワイドダイビングと言います。
マクロがいわゆるジャパンスタイルと言っておきながら、実はワイド派の人もかなりいます。やはり大きな魚や群れの興奮にはあらがえないのか、大物に遭遇した途端に一時皆ワイド派になってしまうことも。
まぁ、潜在的にはほとんどの人がワイド好きなのかもしれませんね。というのも、ダイビングを実際に始めるまではマクロダイブと言うものはイメージしにくく、一般的なダイビングのイメージがワイドだからだと思います。
参考ページ:初心者ダイバーのための水中写真講座⑥ワイド撮影
その他のジャンル
ここ数年、ダイビングでの水中写真ブームはとどまるところを知らず、水中写真に特に凝るフォト派の人たちもいます。
だいたいのダイビングはマクロかワイドに分類できるのですが、当てはまらないというか、むしろレジャーダイビングとは別ジャンルになってしまうテックダイビングというものもあります。これは相当な訓練(スキルアップの次元とは違います!)を積んで、視界が悪く奥も深いケーブ(洞窟)ダイビングなど、難しい環境にあえて身を置くスタイルです。
結局はどっちも好きというダイバーも多く、特に超ベテランと呼べる人たちは、ダイビング全てを愛する境地に達していて、どんなスタイルや場所も受け入れて楽しんでいます。
(※マクロとワイドの話をしてきましたが、厳密に言うと、幅広い層のダイバーに愛用されるコンパクトデジカメ(コンデジ)に使うレンズはクローズアップレンズとワイドコンバージョンレンズです。)