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ダイビング器材の中でもデリケートな扱いが要求されるレギュレーター。
ダストキャップを外した状態で水槽に入れてしまった…なんていう経験がある人はいませんか?また、それがなぜいけないのか分からない人もいるかもしれません。
レギュレーターを洗う時にやってはいけない事
ダイビング後は、レギュレーターだけで無く全てのダイビング器材を真水で洗っていきます。
多くの場合、ダイビングショップや宿に設置された水槽で洗う形になると思うのですが、その際に絶対的タブーになっていることがあります。
それが次の二つです。
- ダストキャップを外した状態で水の中に入れてしまう
- 水の中でパージボタンを押してしまう
レギュレーターのファーストステージの中は大部分が水が入ってはいけない構造になっています。上の二つのミスを犯すと、ファーストステージに水が入ってしまい、故障の原因になるのです。
ダストキャップが外れていると良くないのは何となく分かりますよね。ダイレクトにファーストステージに水が入ってしまいます。
パージボタンに関しては元々押すための物なのですが、それはあくまでタンクから空気が通っている場合の話。
普段のダイビング中にパージボタンを押すと、勢いよく空気が出てくることからも分かるように、パージボタンは空気の通路を開くボタンなのです。
レギュレーター単体の時にパージボタンを押しても、空気の通路が開くだけで、実際に空気は出てきません。
つまりどういうことかと言うと、水槽の中でボタンを押すと水が逆流してしまい(通常時は空気の勢いに負けて水は入らない)、場合によってはファーストステージまで侵入することになるのです。
対処法
上の二つのパターンによって水が浸入してしまったら、すぐに水から上げる必要があります。
そして次の手順で、ファーストステージに侵入した(恐れのある)水を出していく処置をしなくてはいけません。
- 高圧ホースを外す
- タンクにつなぐ
- バルブを開ける
- レギュレーターとオクトパスのパージボタンを押す
1. 高圧ホースを外す
ファーストステージ内はもちろんですが、残圧計も水が浸入してはいけない部分です。この後の手順で水が入らないようにするため、残圧計につながる高圧ホースを外しておきます。
2. タンクにつなぐ
ファーストステージに侵入した水を空気の勢いで押し出すため、レギュレーターをタンクに接続します。タンクは満タンのものでなくてもOKです。
3. バルブを開ける
1.で高圧ホースを外してあるので、バルブを開けると、高圧出口から空気が勢いよく噴き出します。これでファーストステージの高圧室の水分を飛ばします。
4.レギュレーターとオクトパスのパージボタンを押す
パージボタンを押してしまった時には中圧ホースからファーストステージにかけて水が浸入している可能性があるので、バルブを開けた状態でさらにパージボタンを押します。レギュレーターとオクトパスのパージボタンを交互に五秒間くらいずつ押していきましょう。
上記は応急処置的な方法ですので、レギュが水に浸かったのが一瞬だった場合は、これで水を出し切れることもあります。
ただ、レギュレーターは命に直結する器材ですので、出来ればダイビングショップにメンテナンスを依頼した方がいいでしょう。
ダストキャップを外した状態で長時間たっぷり水に浸かっていた時には、必ずショップで分解と乾燥を行ってもらう必要があります。