(Sponsored Links)
BCDもレギュレーターと同じく、手入れや保管に気を使うダイビング器材です。
BCDの不具合は、ダイビングの快適性や安全性を損なうので、洗い方や保管の仕方はしっかり覚えて余計なトラブルを防ぎましょう。
洗い方
ダイビング後はショップや宿の施設で水洗いをすることになると思いますが、BCDに関しては、外側と内側の両側を洗う必要があります。
- 外側は水に浸けて洗う
- 内側はインフレーターから水を入れて洗う
まずは、BCDの空気を抜き水を張った水槽にしばらく浸けて、外側の塩を充分落とします。
ナイロン素材になっている部分は塩が染み込みやすいので、ホースやシャワーで流すようにしてもいいですね。
また、ダイビング中にBCDの給排気を繰り返していると、内側にも海水が多少入ってきますので、中に真水を入れて洗います。
インフレーターから息を吹き込んで7~8割程度膨らまし、続いて同じ場所からBCDの中に水を入れていきます。1リットル弱くらいの水が入れば充分なはずですので、BCDを上下左右に傾けて内側を洗っていきます。
中をある程度ゆすいだら、腕や体を使ってBCDに圧力をかけながら排気ボタンを押し、空気と一緒に水を排出します。肩のダンプバルブが使えるタイプの場合、水が一気に出せるので便利です。
膨らませて圧迫&排水という手順を何度か繰り返して、出来るだけ水を出し切りましょう。
ちなみに、排水時はBCDを逆さにし、ホースも真下に伸ばさないと水が出てこないのですが、ホースを上に向けていて空気だけしか抜けていない人がたまにいます。
BCDの構造を理解して、どの部分からどのようにして水が流れていくのかイメージが出来ていれば、効率良く洗えるはずです。水中でのBCDへの空気の給排気と一緒ですね。
保管方法
洗った後のBCDを干す場所は、風通しが良く日影になるところです。ここは他のダイビング器材と一緒ですね。
洗った時に内側に入れた真水は全部抜け切っていないことが多いので、干す時にはBCDを逆さにして、インフレーターホースに水が溜まるようにしましょう。
半日ほど干してからインフレーターホース内の水を抜き、また半日くらい干し続けます。
BCDが自分の物の場合、ある程度乾いたら持ち帰り、続きは自宅で干して完全に乾かしましょう。
水が完全に切れたら、BCDを少し膨らませ、内側のブラダー(空気袋)が貼りつかないようにして保管場所に移します。この時、BCD専用ハンガーがあれば、保管もしやすく型崩れも防げます。
保管場所については、やはり日影で乾燥した所が望ましいです。
保管のポイント
- 内側の水もしっかり切って、日影で風通しの良い場所へ。
- 少し空気を入れて保管。
自分で出来る予備的メンテナンス
BCDを洗っている時に、自分で出来る範囲のメンテナスも合わせて行っておくと、次回のダイビングでのトラブル回避につながります。
また、パワーインフレーターについては年に1回はオーバーホールに出して、見てもらうのが良いでしょう
インフレーターホースを外す
多くの場合、BCDのインフレーターホースは、肩側の付け根にあるリングを回すと外せます。器材洗いの時にこの場所を外すことによって、噛んでいる砂を流すことが出来ます。
また、インフレーターホース内に砂が入っている場合にも、ホースを外して洗う方がいいでしょう。
ピンホールを見つける
BCDも長く使っていると、穴が開いてしまう事があります。穴のほとんどは目立たない小さなものなのですが、空気をパンパンに入れて膨らませ、圧迫すると少し空気が漏れる感じがするので分かると思います。
可能なら水中で同じように圧迫すると、穴から出る泡が見えるため、穴の場所を特定しやすいです。
通常のダイビングに支障の無いレベルの穴なのかどうか、ダイビングショップで確認してもらって下さい。
パワーインフレーターのボタンの動作確認
インフレーターのボタンは使用後の他に、ダイビングに出かける前にもチェックした方がいいですね。
給気・排気ボタンを押した際に、押されっぱなしになったり、戻りが遅い場合は、塩噛みが始まっている可能性が考えられます。もしくは砂や小石が挟まっているかもしれません。
いずれにしても、水中で空気が入りっぱなしになったり、給気をしたそばから排気されるような状態は危険ですので、上のような兆候があれば、ダイビングショップに持っていきましょう。
なお、BCDの特徴や選び方についてはこちらの記事をご参照ください。