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調子が悪いとダイビング中のメンタル面にも影響するのがレギュレーター。その快適な使用感は、正しいアフターケアから生まれるものです。
レギュレーター(オクトパスやゲージも含め)はダイビング器材の中でもデリケートな扱いが要求されます。
ここでは、その洗い方や保管方法、そして、ダイバー各自でやっておいた方が良いメンテナンスについて紹介します。
洗い方
日常的な使用後のお手入れは、真水での水洗いが基本になります。
レギュレーターセットを水槽内に漬け置きして塩分を充分落とした後、今度はホース等を使って行き届かない部分を洗っていきます。
主な洗浄箇所と洗い方は次の通り。
- レギュレーターとオクトパスのエグゾーストティーから水を入れて、セカンドステージ内の塩を落とす。
- BCDやドライスーツにつなぐ中圧ホースは、水を当てながら接続部分(カプラー)を動かして塩を落とす。
- コンパスはベゼルを回して塩噛みを予防。
自分の器材を使い慣れてきたら、簡単に分解洗浄しても良いと思います。
レギュとオクトはボディの蓋を開けて洗う方が、細かい部分の塩や砂までしっかり落とせます。
コンパスや残圧計が入っているコンソールも、隙間に砂や潮が溜まりやすいので、コンパス等を一旦出して洗うと清潔さを保てますよ。
また絶対にやってはいけないのが次の二点。
厳禁事項
- ダストキャップを外した状態で水槽に入れてしまう。
- 水槽内でパージボタンを押す。
これらをやってしまうと、ファーストステージのデリケートな部分まで水が入る可能性があるので要注意です。
また水槽外で、ホースで洗浄している時にも同じことが言えます。
※参考記事:ダストキャップを外した状態でレギュレーターを洗ってしまったら
なお、レギュレータを洗う際なのですが、ダイビングショップの洗い場を長時間占領してしまうのもよくありませんし、皆が使うことで水槽内の塩分濃度が高くなっているケースもあります。
器材と一緒に帰宅できる場合は、ショップではさっと塩を落とす程度にして、自宅で再度入念に洗うのもおすすめです。
保管方法

レギュレーターを洗った後は日影干しです。涼しく湿気の少ないところであればよりベターですね。
レギュレーターのホースに使われているゴムの素材は、直射日光を浴び続けると劣化してしまい、ひび割れを早めることになります。
また、使わない時は輪の状態に束ねておくと、ホースに部分的な負担が掛かりにくいことも覚えておきましょう。
なお干す前に、セカンドステージ内の水を完全に切っておくようにしましょう。角度を変えて何度か振らないと水は出ていきません。
水を切ったらベランダや庭など、風通しが良く、日影になるところを選んで完全に乾かします。乾燥する時期であれば丸一日でOKでしょう。
後は、メッシュバッグやハードケースに入れて、自宅の倉庫的な場所に保管しましょう。水分がガードできれば洗面室、クローゼットやベッドの下でもOKです。
保管のポイント
乾かす時も保管する時も、涼しく湿気の少ない日影がベスト。
自分で出来る予備的メンテナンス
本格的なメンテナンスや修理は、専門知識のあるプロに任せるとしても、自分でも出来るようにしておきたいのは予備的なメンテナンス。劣化してきている箇所を早めに見つけておくことで、大きなトラブルを防げます。
異常な箇所を見つけたら、インストラクターに相談してみてください。
マウスピース
レギュレーター関係のパーツで一番の消耗品がマウスピース。歯が当たるところが切れていたり、上側に穴が空くケースが多いです。特に口元に力が入っていて、ダイビング後にアゴがガクガクいっている人は、使用後によく見ておきましょうね。
マウスピースが破けたままでは水中で口に水が入ってしまうので、交換が必要です。作業自体は簡単なので、インストラクターに教われば自分でも出来ると思いますよ。
参考:自分で出来る器材のメンテナンス(パーツ交換)
ホースをチェック
ホースに裂け目や穴が無いかチェックしましょう。特にファーストステージ側の付け根は要注意。普段からセカンドステージやゲージの重みがかかるところなので亀裂が入りやすく、ホースプロテクター(カバー)が付いている場合でも、ちょっとずらして見ておきましょう。
ゲージをチェック
ゲージ面に水が溜まっていないか、曇っていないかを確認しましょう。レギュレーターを洗っている時に上で挙げた厳禁事項を犯してしまうと、ゲージにも水分が移動してしまう事があります。またコンパスも、中に気泡が無いか見ておくと良いですね。
なお、レギュレーターの特徴や選び方についてはこちらの記事をご参照ください。