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ダイビングは基本的に誰にでも出来るマリンスポーツですし、インストラクターの立場からも出来るだけ多くの方にチャレンジしていただきたい気持ちがあります。
しかし、これからダイビングを始めたい、もしくは体験したいという人の中には、「自分はダイビングに向いてないんじゃないか?」と不安になっている人がいるかもしれません。
そんな人のために、ここではダイビングに向いていないのはどんな人なのか、というお話をしたいと思います。もしかすると、自分で勝手に向いていないと思っているだけの人もいるかもしれませんよ。
ダイビングで大事なのはメンタル
ダイビングのイメージと言うと、お金がかかったり、体力が必要だったり、泳ぐのが上手じゃなきゃいけないとか、そんな感じに思っている人も多いかもしれません。
それも確かに間違えではないのですが、ダイビングで一番大切なのはメンタルです。安月給でも節約しながら潜ることは出来ますが、はちきれんばかりの恐怖感を抱いていては、かなり難しいでしょう。
以下で、さらに具体的にお話していきたいと思います。
極度の心配性
どんな場面でもダイビングのベースになるのは呼吸です。呼吸が安定しなければ快適に潜ることはできませんし、水中で思い通りに動くことも難しいでしょう。
しかし、気持ちがリラックスしていなければ、呼吸は必要以上に早く、不安定になってしまいます。ちょっとくらい心配性な人ならば、練習をすることで次第に呼吸が落ち着いてきますが、初めから自分には無理だと決めてかかっている人は、いつまでも苦しい状態が続きます。
少しでもいいので「潜って楽しみたい!」「海の中ってきれいだな」と、ポジティブな思考になるよう努力してみて下さい。
極度の自信家
心配性と対極にある自信家の人も、ちょっと危ない雰囲気を感じさせます。勉強、スポーツ、仕事と何をやってもスマートにこなせる人は、ダイビングも難なくこなしてしまうことが多いのですが、自信がありすぎて人の話が聞けないレベルだと、大きな失敗をしてしまいがちです。
事前の説明の時点で、「いいから早く潜らせろ」という雰囲気の人はいるものですが、ダイビングは命のリスクもあるマリンスポーツですので、話半分の状態では海に連れて行くことは出来ません。話を聞いていない人は、危険を危険と思わないまま潜ってしまいますからね。
超自信家タイプの人は、自分ではダイビングに向いていると思うでしょうが、インストラクターからすると残念ながら要注意人物なのです。
2割くらいの緊張感を持って
ダイビングをするにあたっては、心配性すぎても自信がありすぎても良くありません。理想的なのは基本的にリラックスしている中にも、2割程度の緊張感がある状態です。余裕をもって水中を楽しみつつも、注意を払える状態ですね。
何だか難しいように思われるかもしれませんが、実際のダイバーを見ると、意識しなくても結局は程よい緊張感を持って潜っている人が多いように思います。基本的に真面目な人が多い日本人の国民性を感じますね。
時間が確保できない人は難しいかも
ダイビングは継続型のレジャー・スポーツです。コツコツと経験を重ねて、視野を広げ、出来ることを増やしてこそ楽しめるという特徴があります。
久々のダイビングは感動こそしますが、手探りの感は否めません。水中世界を冒険する楽しみからはほど遠い距離があります。たまに潜って満喫出来るという人は、既にスキルを極めたベテランダイバーでしょう。
つまりは、どれだけコンスタントに潜れるかが、ダイビングをどれほど奥まで味わえるかのポイントになるのです。仕事が忙しくてダイビングに出かける暇もないという人は、ダイビングの要領を覚えては忘れ、覚えては忘れ…を繰り返し、結局いつまでもダイビングの上辺しか見れていないケースも多いと思います。
もちろんこれは、本人のダイビングへの情熱も関係してきます。明らかに多忙そうな人が、時間をどうにか作って、年間に数十本は潜っているなんてこともありますからね。時間がうんぬんと言うよりも、どれだけダイビングに愛を注げるかという部分になってくるのかもしれません。
泳力や体力はそこまで関係ない
上の方でも述べましたが、泳ぎが上手い人がダイビングに向いている人、というわけではありません。もちろん泳げた方がいいですし、本格的にダイビングをやっていこうと思うなら、ある程度泳げる必要があります。
しかし、今泳げないということをくよくよ悩む必要はありません。大事なのは前向きな気持ちです。「ダイビングで水中世界を見てみたい」「世界の海を潜りたい」という気持ちがあれば、水泳の練習をするモチベーションにもなるはずですし、少々の不安があってもダイビングにトライ出来るでしょう。
これは体力に自信がない人も同じです。ダイビングをするには、体力も少々は必要です。しかし、ダイビングが出来ないくらいに体力不足な人はほとんどいないと思います。それに、やる気があれば体力作りにも励めるはずです。
泳げないから、体力がないから無理、という理由が絶対のものではなく、メンタル面から来るのであれば、ぜひ諦めずにダイビングにチャレンジして欲しいものです。
参考ページ:
ダイビングは体力が無くても出来る?
ダイビングは泳げない人でも出来る?